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アオジタトカゲの飼い方|ペットにおすすめの可愛い爬虫類の値段は?飼育費用は?飼育環境の整え方

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かつてツチノコのモデルとも言われたアオジタトカゲはペットとして非常に飼いやすい爬虫類です。普段は動かずぽっちゃりとしたお腹を地面に付けて寝ている姿は見ているだけでも癒されます。大きさもそこそこあり、寿命も長いので飼い応えのあるトカゲですね。また、性格も温厚なのであまり気を使わなくてもいいのも魅力の一つです。今回はそんな魅力たっぷりのアオジタトカゲの飼い方を紹介していきますね。

〈目次〉

アオジタトカゲって?

インドネシアやオーストラリアに棲息している中型のトカゲです。

その名の通り、舌が青いのが特徴ですね。お腹回りが太くなっているので、野生のアオジタトカゲを見た一般人が「ツチノコだ!」といった事からあのツチノコブームを引き起こした張本人とも言われています。ショップで見かけるのはほとんどがブリード個体で野生種はほぼいません。改良品種も多く出回っていて、そのカラーバリエーションも人気を集めるポイントです。飼育する前に、お好みのカラーを決めておくのも良いですね。

種類

大きく二つの種類がいてインドネシア系とオーストラリア系がいます。ペットとしてはどちらも扱われていますが、有名な種はインドネシア系に多くいます。飼育難易度としてもこちらの方が低いので初心者にもおすすめです。

大きさ

大きいものでは70cm前後まで成長します。そこまで動き回る種類ではないにせよ、迫力はありますね。

寿命

寿命は10~15年で、飼育環境によって多少上下します。いずれにせよ、普通に飼育が出来ていれば長い付き合いになると思いますので飼う前にはその心構えで行きましょう。

値段

値段は安いものから高額なものまで様々ですが大体2万~は見ておいた方が良いでしょう。品種によってもブリーダーによっても変わったりしますのでどうやって、何処から購入するのかは先に決めておきましょう。購入方法はウェブ、ショップどちらでも大丈夫です。ショップの場合は在庫の有無で買えない日が続く恐れがありますし、欲しい個体に出会いづらいです。その代わり、今までの健康状態が聞ける強みがあり、保証も効きます。ウェブは状態の悪いものが来る恐れがあり、保証は聞かないところが多いです。しかし、欲しい個体が手に入りやすく、購入が非常に容易に出来ます。

飼育費用

月々、光熱費込みで4000~6000円ほどで済みます。爬虫類にしてはヘビ未満、イグアナ以上のコストの安定感があります。

アオジタトカゲは雑食なので昆虫と野菜を混ぜて与えます(ミックスジュースにする訳じゃないよ)。野菜は小松菜やチンゲンサイを細かく切った物を、昆虫はコオロギやミルワームなどを与えてください。割合としては野菜と昆虫を1:2で割り振って与えましょう。成長期のベビーには昆虫を多くしてビタミンやカルシウムを振りかけて与えます。

飼育に必要なもの

ケージ

割と大型になりますのでケージはそれを確保したものを買いましょう。あとのことを考えるとベビーでも最初から大きい入れ物を用意しておいた方が交換や引っ越しの手間が省けますのでおすすめです。

ケージの大きさですが60cm以下の種類なら60cm幅のケージで大丈夫です。

そのサイズを上回るようなら90cm幅のケージにしましょう。

ジェックスシリーズも良いんですが、アオジタトカゲの場合は背面の発泡スチロールに登ったりはしないので中身のないすっからかんの水槽が良いです。

床材

砂やヤシガラ、キッチンペーパーなど、結構なんでもいけます。粒の大きな砂利なんかは止めておきましょう。誤飲します。選ぶ基準ですがヤシガラはとにかく安いです。たくさん買っても重くないので持ち運びも楽で飼い主の負担をだいぶ楽にしてくれます。

砂は手入れが難しく、温度管理が難しく重量もありますがトカゲが勝手に舐めてミネラル補給が出来ます。どれが良いのかはお任せしますね。個人的にはヤシガラがかなり使いやすいと思います。

シェルター

シェルターは落ち着いて休むために使います。その為、体全体が入るくらいの広さは欲しいですね。ある程度のフィット感があった方が安心するようなので大きさに応じて交換していった方が良いですね。

給水カップ

タッパーでもいいです。見た目もこだわりたいって人はペットショップにもある岩型のものが良いかもしれませんね。水を用意することは水分補給だけでなく、湿度調整の意味もあります。湿度が低下すると代謝不良や脱皮不全を起こしやすくなり、大変危険です。

暖房器具

バスキングライト

アオジタトカゲを飼育する上で欠かせないのが日光です。変温動物である爬虫類は自分で体温の調節ができません。その為日光や外気温によって体温を調節します。温度が下がれば体調を崩してしまいます。しかし飼育下で自然の光を再現するのは難しいので、専用のライトを使い、飼育スペースの一部をバスキングスポットとして用意してあげましょう。室温の目安は25℃~28℃です。

目安は20wのライトが良いでしょう。紫外線と赤外線ライトを間違えないようにしましょう。赤外線は温度上昇の効果はありますが、日光の再現は出来ません。

パネルヒーター

アオジタトカゲは野生界では日差しで温まった岩に乗って日光浴をします。飼育下ではライトだけだと地面まで温度が良き綺羅に事もあります。その場合、十分な温熱効果を得られなくなってしまいますのでバスキングスポットの下にはパネルヒーターを敷きましょう。下、と言っても水槽の外側から敷いてトカゲが火傷しないようにしてあげましょう。上と下からの温熱効果を高めましょう。

まとめ

大きくて人懐っこいアオジタトカゲは奥が深く、魅力がたっぷりです。初心者にとって温度管理が難しいところではありますが慣れてくるとなんてことはありません。爬虫類飼育者にとってみればそれこそ問題ないと思います。が、油断せず日々の変化に気付けるように観察は続けましょう。今回はアオジタトカゲについてでした!

 

画像出典:ウィキペディア