ワニの飼い方|餌・寿命は?ペットにするための必要な手続きも
動物園にいくと必ずといって良いほど見かけるワニ。
そもそもペットとしては飼いにくいイメージを持つワニですが正式な手続きを済ませたら飼うことが出来る生き物です。
実はワニは爬虫類界の中でも人気があり敷地があれば買いたいという声も多いんです。
ではどうやって飼うんでしょうか。
今回はワニを飼うにあたって必要な手続きと飼い方を紹介していこうと思います。
〈目次〉
分類
一言でワニと言っても実に様々な種類がいます。
例えばクロコダイルという種は皆さんもよく聞く名だと思いますが、ガビアルは?
クロコダイルとアリゲーターの違いは?
これからワニを選び、飼育するのであれば、最低限これについては知っておきましょう。
クロコダイル
アジア大陸南岸やマレーシア、オーストラリアなど広い範囲に生息しています。
体長が6メートル以上にもなる大型の種類が多く、性格も獰猛な性質を持つワニです。
動きが早く、胴体を持ち上げて歩くのが特徴的ですね。
また、熱を感知する器官を持っていて周囲の温度変化を敏感に察知します。
クロコダイルの値段
最低でも40万以上
アリゲーター
南北アメリカや中華人民共和国の河川や沼地、湿地に住んでいる種です。
代表的なものでミシシッピワニ(アメリカアリゲーター)がいます。
クロコダイルと比べると温和な種が多く、ペットとしては非常に条件が良い事から人気の高い種でもあります。
ですが、熱完治能力がないので飼育課ではやけどなどのけがをしやすいという難点がありますので注意。
アリゲーターの値段
数万~20万以上
ガビアル
インドやネパールに生息しています。
上記の2種とは違い魚を主食とする種類で、頭部はかなり特徴的で細長い口をしています。
代表種というか、この科は「インドガビアル」の1属1種のみ。
体長は4~6メートルでやや大きめですね。
ガビアルの値段
残念ながら買う事は出来ません。
寿命
爬虫類の中でもかなりの長寿で30~40年です。
人生のパートナーとして長い付き合いを覚悟のうえで飼育しましょう。
飼う前の手続き
まずは、保健所に許可を得ます。
お店(ワニを取り扱っている場所)で「生体販売証明書」をもらいます。
次にワニの写真を用意し、動物保護管理センターで承認得ましょう。
↓
その後職員が一度家に確認に来ます、許可が下りたら「増減届」というものを提出します。
↓
次に「特定動物飼養・保管飼育証」と「特定動物の飼養または保管の許可を受けた事を示す座標」をもらってください。
↓
そこから数日後に承認もしくは非承認は下りますので、じっと待ちましょう。
↓
承認の場合、保管許可証がもらえます。
保管許可証さえあればペットショップでワニを購入することが出来るので、これで大まかな仕事はひとまず完了です。
面倒と感じるかもしれませんが、ワニを飼う、というのはそれだけ大変な事だと思いますので頑張ってくださいね!
飼育の準備
赤ん坊の頃はガラス水槽でも飼育できますが、大人になってくると大変です。
今回は「コビトカイマン」を例に出してみようと思います。
スペース
120×60×60のスペースは確保してください。
ただし、これは最低限ですので快適な飼育環境を確保したい方はこれよりも広いスペースを確保しましょう。
水辺
ワニの全身が浸かるくらいの水は欲しいです。
三対一の割合で水辺と陸を用意してください。
餌
幼少期はマウスやラット与えてください。
アダルトサイズになると鶏、ウズラ、ウサギを与えましょう。
注意してほしいのが牛などの脂肪分が高いものばかりあげてしまうと肥満の原因になりますし、消化不良を起こしてしまいますのでスーパーで売っているような鶏肉などは極力避けましょう。
バスキングスポット
バスキング(日光浴)は必ず必要になるので用意しましょう。
ライトはワニの代謝に必要なもので、コレが欠けてしまうと皮膚の代謝に異常をきたし、皮膚病に繋がります。
気を付ける事
大前提飼い主さんが食べられないようにしてくださいね(笑)
食べられない環境造りを徹底しましょう!
(餌をあげる人を決める、一緒に寝ないなどのルール造りも良いですね)
もちろん、飼えないからといって逃がすのなんて論外ですよ!