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ヘビの飼い方|飼いやすい種類は?寿命は?餌は?病気を防ぐ飼育方法

つぶらな瞳にキュートな上目遣いで今男女問わずに人気を誇っているのがヘビです。

様々なカラーバリエーションに種類の豊富さや遺伝学をもとにしたブリードも魅力の一つです。

この記事に来たという事はあなたもその魅力にやられた犠牲者の一人という事でしょう。

大丈夫、私もです(キリっ)

しかし、飼いたい気持ちはあるものの何を揃えたらいいのか、気を付けないといけない事は何なのか、解らないことはたくさんある筈です。

今回はヘビの飼育に必要なものと人気の品種、最後に飼育に置いてよく見る病気を紹介していこうと思います。

〈目次〉

どんな種類がいるの?

 コーンスネーク

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トウモロコシっていう訳じゃないです。

この種類はナミヘビ科に属し、別名アカダイショウとも呼ばれる愛玩爬虫類で、寿命は8~10年ほどで長生きすれば20年生きた者もいるという記録もあります。

 大きさは100cm~150cmまで成長し、一見大きいと感じるかもしれませんが実際持ってみたりすれば大した大きさではないという印象でした。

 性格もおとなしいので噛まれる心配もそうそう必要ないですよ。

ペットとしては非常に飼いやすい種類ですね。

この種類はかなりのカラーバリエーションがあります。
画像の物はスノーホワイトと呼ばれるものですね。ヘビ年の時に一躍爆売れしたのもこの品種です。
他にもまだまだいるので紹介しましょう。

【ノーマル】
オレンジ模様の一般的なカラーです。 

アルビノ
ノーマルカラーから色素を抜いた薄いカラーが特徴的な品種です。因みに色素がないので目が赤いです。色素の関係上、日に当たるのは良くないので注意が必要です。

【アネリ】
ノーマルから黒色を抜いたカラーです。男性好みの見た目ですね。

コーンスネークの飼育方法を詳しく書いた記事がコチラ!↓

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 ボールパイソン

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こちらもペットとしては大人気の種類ですね。

触れるとボールのように丸まることから名付けられました。

非常に温厚な性格をしていて、成長すると首に巻けるほどまでいきます。

日本の気候に適しているので住む場所によってはヒーター要らずですので初心者にもおすすめです。 

ミルクヘビ

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コーンスネークを超えるカラーバリエーションで、全体で25を超える亜種がいるヘビです。 

 名前の由来は牧場で見かけた人が「牛の乳」を飲みに来たんだと勘違いしたところからミルクヘビと呼ばれるようになったようです。

因みにミルクは飲みません。 

セイブシシバナヘビ

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豚鼻がキュートな種類。

私的にも一番推しヘビが本種です!

推しポイントは何よりこの顔!可愛い!

ただし、温度管理はやや高めにしないと消化不良を起こしやすい印象ですので、爬虫類飼育に慣れないうちはおすすめは出来ないですね。

飼育で必要な物 

マウスを中心に与えましょう。腕に巻けるサイズならファジー、それより小さいならピンクマウスを与えましょう。
おそらく冷凍のものになると思いますが、与える前にしっかり熱湯で解凍しましょう。
解凍が未完のまま与えると消化不良や吐き戻しをします。
栄養価としては生きたものの方が高いんですが、冷凍でも十分栄養はあるので無理することはないです。

大きくなってくると、食事頻度も減るのでもっと安くなります。

 アダルト(大人のヘビ)であれば1ヶ月程エサを抜いても問題ない事例もありますが、そんな攻めたやり方はせず30㎝~60㎝の間は一週間に一度与えましょう。

餌を与えすぎるのもいけません。生餌に含まれるビタミンAの過剰摂取や内臓脂肪の増加による内臓病で死なせてしまうこともあります。

3日に一回とか、毎日とか、そういう過保護な育て方は禁物ですね。

ペットとして飼育するヘビにエサを与える場合には、入手がしやすく安定して手に入れられる冷凍エサを与えるのが一般的です。

 ケース

飼育スペースは幼年期(30~60㎝)は40㎝水槽、それを越えるなら60㎝水槽での飼育をしましょう。
ヘビはよく脱走します。その為蓋は必須ですが力も強いので内部から押しても絶対開かないようなものを使いましょう。
無難に、市販の爬虫類用の容器を購入した方がいいですね。

これですと、レイアウトも含め、1セット丸々揃っているので初心者の方にはお勧めです。 飼育がある程度慣れ、ケースを好感したいなと思ったならケースの大きさや床材、観葉植物等をもっとこだわってみてもいいでしょう

 水飲み場

ヘビは思いの外よく水を飲みます。
水を飲むことで体内の排泄物を外に出すので、水分不足になるとどんどん体内に毒素が溜まっていきます。

毒素というのは尿酸という物質で、これが体内に蓄積すると結石ができたり、血液が酸化する原因になります。

あと、ヘビは脱皮前に水浴びします。水浴びしないと皮がうまく脱げないこともありますので、新鮮な水を別の容器に入れ、設置しましょう。目安はヘビの体が半分浸かるくらいです。

深さはこれくらいですね。 ごつごつした形の方が脱皮がうまくいかなかったときにヘビが自分で体をこすって皮膚を落とすのでお勧めです。

温度と湿度管理

温度と湿度を管理するのはヘビの飼育で重要な項目の一つです。

寒さに強いヘビでも気温が低ければ代謝不良を起こしてしまい病気や消化不良を起こしてしまう事があります。

温度は26~28℃を保つようにしましょう。

下回るようであればヒーターを設置することをおすすめします。

ホットスポットが有るのと無いのではヘビの寿命が全然違います。

 ライト選びに困ったらこちらを参考にしましょう↓

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よくある病気

吐き戻し

ヘビの胃に入った餌が消化されないまま外に出されることがあります。

これはヘビの生態上、危険を察知してとにかく自分の体を軽し少しでも早く逃げるための行動なんですが

飼育下でもよく確認されています。

しかし、飼育下ではかなりの厄介者でして一度出ると拒食に繋がるケースが多く、その場合そのまま衰弱していってしまうのが殆どです。

考えられる原因は

①急激な温度の増減、もしくは低気温での飼育

②食後の過度なストレス

が考えられます。

なので食後の3日間、ハンドリングは控えましょう。

脱皮不全

脱皮をする際、全身の皮膚が取れるものですがたまに一部だけ不完全なまま脱皮が完了することがあります。

この皮膚が残り続けると皮膚病になってしまい、見て明らかなくらい皮膚が変色変形します。

原因は湿度の低下、ストレスが挙げられます。

ダニの寄生

高温多湿で不衛生な状態が続くとダニが派生します。

初期段階では白い粒上のダニが確認されますが、それを放置していると大型のダニが発生します。この大型のダニがヘビの体表につき、吸血を行います。

ヘビの皮膚上に腫れや赤みが出てきたらダニの仕業でしょう。

早い内に気付いてあげれたらケージ内を掃除し、清潔な状態にしましょう。

体表についたダニですが、水浴びで落ちますので手で取るのは止めましょう。

理由はダニの毒がヘビに注入されてしまうのと、皮膚が弱っている個体の場合皮膚が一緒に剥がれてしまう事があるからです。

まとめ

こうしてみてみるとヘビはかなりデリケートな生き物だという事が分かりますね。

今は触れるのかどうか、警戒していないかどうか。

見極めるのは難しいですが、日々の観察をしっかりしておけばわかって来るでしょう。

みなさんもヘビの飼育頑張ってくださいね。