【不正咬合】ケージを噛むウサギの対策と予防、病気の危険性について
夜中にがりがりがりがりとケージを噛むウサギに困っている飼い主さんも多いでしょう。実はこの行動、放っておくと大変なことになってしまう可能性があるんです。
でも、この行動はウサギの元々の修正から来ているので簡単には治りません。
ではどうしたら良いのか?また、放っておくとどうなるのか、ウサギを大切にしている方はどちらも知っておくと良いでしょう。
〈目次〉
ケージを噛む危険性
自然界ではウサギは木を齧り、固い牧草を食べて生活しています。その為、歯は万遍なく摩耗していき形を保つことが出来ています。
しかし、飼育下だとどうしても齧るものが限定されていきまsのでケージを噛む状況が生まれてしまいます。
ケージは基本的に鉄製です。
これはいうなれば歯よりも固いものです。
そんなものを噛ませ続けると歯が一転に集中するように削れてしまいます。そして最後にはいびつな形になり口内を傷つけてしまうという結果を招きます。
こうなってしまうと食欲不振や出血、感染症などを併発させてしまいかねませんので未然に防ぐことが重要になってきます。
よくある病気が不正咬合という病気です。
これについては次の項目で紹介します。
不正咬合とは?
ケージを噛んだり、嚙み合わせが悪いウサギが掛かってしまう病気のことです。
症状としては
- 物がうまく食べられない
- 歯が伸びて口の中に刺さる
- 口付近もしくは口内が膿む
というものが挙げられます。
治療法は最悪の場合、麻酔を使う、下を切るなんて言う事例もあり非常に怖い病気です。簡単に発症してしまう事も含め、非常に恐ろしい病気ですので対策はしっかりした方が良いですね。
実は野生化でのウサギはこの病気にかからないのです。
飼育下での柔らかい食事や、ケージという人工物が影響して発症する病気と言えますね。
飼育下と自然の差をどう埋めていくのかは考えましょう。
不正咬合の対策をしよう
おもちゃを入れる
実はおもちゃは動物園や水族館でも使われています。
これはエンリッチメントいって飼育下で掛かるストレスを緩和させる意味があります。
かなり奥が深いので未だに各施設で試行錯誤されています。
ウサギのケージ噛み行動はストレス性の可能性もあります。
さらに、噛む行動自体がウサギの持つ元々の癖で、治す事は不可能です。
だからといって無理矢理口を押さえたりすることは絶対に違います。
むしろ噛ませて噛ませて噛ませまくりましょう。
おもちゃとは、欲求を抑制のための物ではありません。むしろ欲求を開放するための物なんです。
ウサギにあったおもちゃを選んであげましょう。
牧草を変える
上にも書いていましたが牧草を含め、餌を変えることは重要です。
これは餌で歯を削るのではなく咀嚼量を上げるという意味合いが強いです。
野生のウサギは青草や木の実と言ったように必ずしも固い食べ物を食べているわけではありません。
一日の3分の1、食べて生活しています。この間の咀嚼量は飼育下に比べるとはるかに多いです。
この噛むという行為を繰り返すことで歯を万遍なく削って行ってるんです。
最後に
うさぎの欲求を我慢させていませんか?
おもちゃとはその欲求を誤魔化すのではなく解放させてあげるものです。
かといって、色んなものをとにかく入れるのではなく安全面、嗜好性に配慮して選んであげましょう。