コーンスネークの飼い方|値段は?寿命は?ケージの大きさは?
ペットとしても人気の高いコーンスネーク。
流行る前に比べるとそれはそれは様々な品種やカラーバリエーションも増え、コレクション性はさることながら遺伝的交配など、色んな楽しみ方が増えてきました。
このように、飼育のかなり奥深くまで手を出すのもまた飼育の醍醐味でしょう。
そのため人気も落ちることなく、むしろファンを増やしていっています。
東京レプタイルズなどのイベントは勿論、ペットショップでもよく売られ始めていますよね。
今回はこれからコーンスネークを飼いたい!あわよくばハンドリングまでしたいなという人に、これから揃えて欲しい器具や、飼育で気を付ける点を紹介していこうと思います。
〈目次〉
コーンスネークとは?
コーンスネークはナミヘビと呼ばれる種に属します。
近種では日本のアオダイショウがいて、色以外がそっくりな事からアカダイショウという呼ばれ方もしているそうです。
やはり魅力の一つがその鮮やかな発色で、草原にはなったりでもしたら一瞬で敵に見つかってしまうんじゃないかってくらい綺麗ですね。
元は北米に生息する種で、寒さに強い性質を持ちます。その為、日本の気候にも順応しやすく、暖房なしでも大丈夫!と言われるのもその能力あっての事です。
大きさも、120~150cmまで成長するのでヘビ好きの夢「首に巻きたい!」を実現してくれます。
全長が150cmになると書きましたが、実際はとぐろを巻いてじっとしていることが殆どで、大きくは見えません。
性格は穏やかで動きもそこまで活発ではないです。
寿命は?
上手く飼えば10年~15年生きます。
上手く飼うというのはストレスを掛け過ぎず、栄養管理や温度管理の行き届いた飼育をした場合という事です。難しい事では無いので安心してください。
値段は?
相場は8000円~15000円です。
イベントなどで購入する場合、値切り交渉も試みてもいいでしょう。
(ただし、相手とタイミングは慎重に見ることが大事です。おすすめはイベント終了間近に交渉する!ですね)
品種によって値段は変わりますが、珍しい品種でなければ上記の値段を大きく上回ることは無いでしょう。
一番良いのは繁殖個体を貰う事ですが、知り合いにブリーダーや専門職の人がいないと厳しいと思いますので普通に購入するのが一般的ですね。
購入する前に
購入する前には最近でいつ餌を食べたのか、何を食べたのかをしっかり聞いておきましょう。
特に当歳個体の購入は注意が必要で、吐き戻し経験のある固体や、拒食の個体を売られると、その個体を健康状態まで立て直すのは至難の業なので駄目になってしまう事が多いです。
目利きが難しい初心者の方は1歳以上の子の購入をおすすめします。
飼育を開始する前に
①餌を触れるようになりましょう。
ヘビはネズミを食べます。
生きたものもそうですが、最低でも冷凍マウスは飼育するうえで必ず触ります。
厳しい事を言いますが、他の誰かにあげてもらうから大丈夫と考えている方は飼育に向いていませんので諦めてください。
もし、家族がいない間にご飯をあげないといけない時が来たら?
家族と離れて暮らすことになったら?
あなたは無力ですね。そんなのは飼い主として失格です。
生物を飼育する上で、最後にその子の責任を負うのが飼い主の役目です。
②家族の了承を得ましょう
いくら自分がヘビ好きでも、ヘビが嫌いな人はやはり多いです。
世話を自分だけでしたとしても、同じ空間にいるだけで嫌な人がいる事を考えてあげましょう。
それに、ヘビも嫌がられながら迎えられるのは嫌だと思います。
③最後まで面倒を見ましょう
死ぬまで面倒を見るのも飼い主の義務です。
飼えないなら殺す覚悟を持つようにしましょう。
飼育環境を準備しよう
さあ、いよいよ飼育です。
ここまで来た人には気持も許可もあるでしょう。
説教臭い事は抜きにして飼育に必要なものを紹介していきますよ!
ケージ
ケージ選びの前に気を付けて欲しいのがヘビの力強さです。
プラケースの蓋でも、アダルトになれば十分に開けてしまうことが出来ますので、脱走防止におもりを置く、もしくはふたがしっかりと付いた水槽を選びましょう。
コーンスネークは木にも上るので高さも欲しいですね。
おすすめのケージは高さも確保でき、蓋も丈夫なグラステリアシリーズです。
床材
湿気のたまりにくい素材のものを使用しましょう。
新聞紙を使うのも良いですが、水替えの際に濡れたり排泄物で汚れたらすぐに交換するようにしましょう。
湿気がたまるとダニが発生してしまい、
おすすめはウッドチップですね。
隠れ家
ヘビはストレスに弱く、また、コーンスネークに至っては臆病でわずかな刺激にも反応します。個体さもありますがストレスを感じさせないためにもシェルター等、隠れる場所をおいておくと良いでしょう。ですが、置くときにも注意しましょう。やはりシェルター内の方が安心なのか、ずっとシェルターに込もって出てこないことが多いです。
水場
ヘビは水を良く飲みます。
また、脱皮不全を防ぐために自分から脱皮するときに水浴びをして皮をふやかすこともあります。
小皿一杯分の水場を用意して毎日新鮮な水が飲めるようにしてあげましょう。ちなみに大きくなってきた子に対してはタッパーでもいいです。水浴びする広さもあるので意外に使えますよ。
温度管理と湿度管理
温度が低くなると、爬虫類は代謝不良を起こします。
代謝不良とは、代表的なもので消化不良や便詰まり、尿酸の蓄積があげられます。
それを未然に防ぐため、温度は適温である26~28℃を維持しましょう。
しかし、暖房器具のみでの維持が難しい場合パネルヒーターでホットスポットを作るのでも構いません。
ヒーター
①パネルヒーター
床を暖め、消化不良を防ぐ役割があります。
暖めるのは全面ではなく、水槽の床の3分の1で良いです。
実はこれには理由があり、全面を暖めてしまうとヘビが熱いと感じたときに逃げ場を失ってしまうからです。
ヘビが冷えてきたなと感じた時に、自分から移動できるスペースとして利用できるように設置しましょう。
②紫外線ライト
飼育下で必ず不足しがちになる自然光の代わりをしてくれます。
他の爬虫類に比べて、そこまで必要性は薄いのですが、紫外線を当てることで脱皮を行うためのビタミンの生成を助けます。1日中当てなくてもいいですので、日中はしっかりと日を当ててあげましょう。ずっと当てると疲れてしまいますので隠れ家は必ず置きましょう。
過去記事にもあげていますので参考にしてください↓
餌と餌やりの方法
ヘビは頭のサイズの餌なら食べきることが出来ます。
1週間に1回、マウスを1~2匹与えましょう。
ピンセットで摘まんで顔の前に持ってけば食べます。
ただ、冷凍マウスを与える場合は注意が必要で、熱湯で解凍してあげますが
必ず芯まで溶かすようにしてください。
凍ったまま胃に入ると消化不良を起こし、体内で餌が腐り吐き戻しや死に繋がります。
あと、餌についてですが小さい内は成長のためにアダルトよりも多く食べますが
アダルトは体の維持のために食べます。
そのため安価なラットに変えても大丈夫です。その場合、カルシウムの添付をすれば栄養かでの問題が出ることを防ぐことができます。
餌についてまとめてみました↓
スキンシップ(ハンドリング)できる年齢
一歳を過ぎたらハンドリングを試みても良いでしょう。
そっと体を持ち上げて手の回りをうろうろさせるイメージで触ります。
あまり長く持ちすぎるとヘビに体温が移り逆上せてしまったり、 体長を崩してしまいますので長くても10分ほどで切り上げてあげましょう。
若い内は世話しなく動き回りますがアダルトは大人しい傾向にあります。
ハンドリングでの注意点
①若すぎる内に触れるとストレスで拒食になる
②食後に触れてしまうと危険を察知して餌を吐き出します。吐いた餌は食べません、それどころかそこから拒食になることもあります。
まとめ
ヘビは飼いやすく長生きします。コーンスネークも例外ではありません。
しかし、気を抜くと拒食や病気であっさり死んでしまう事もあります。
常に病気には気を使い、また、対処方法を知っておいても損はありません。
追記:拒食についての記事を書きました。参考にしてみてください↓