アニマペット!動物飼育員がペットの飼い方を教えます。

犬や猫、ハムスター、ウサギ。ヘビにカエル、蟻や蜘蛛まで幅広く取り扱ってます動物飼育員が身の回りの生き物の飼育方法を教えます!

ウサギを繁殖しよう。適した時期・年齢は?多産に備えた準備や飼育環境は?


f:id:datukun:20170317214518j:image
飼育する上で1つの節目とも言えるのが繁殖です。かわいいペットが大人になると、恐らく誰しもが迫られる選択でしょう。

繁殖か、避妊か。

今回は繁殖の道を選んだ人に向けた記事です。

何を用意したら良いのか、生まれた子はどうしたらいいのかを事前に知ることで出産時の事故を防いでいきましょう!

〈目次〉

繁殖に向かないウサギ

繁殖をする前に、見て欲しいのがコチラです。

人間が求める事が動物にとって厳しい場合というのはよくある事ですね。

繁殖準備ができていないウサギに子供を産ませるのは非常に危険です。

ではどんな子が繁殖に向かないのかを見てみましょう。

  • はじめての発情での交尾
  • 出産経験がないまま2歳を過ぎた子
  • 5歳以上の高齢ウサギ
  • 不健康
  • 肥満や痩せ体質のウサギ
  • 近親のウサギ同士での交尾
  • 出産して間もないウサギ

上記の中で一つでも当てはまるものがあるなら繁殖は諦めてください。

「大丈夫!」って人は次の繁殖の手順に移っていきましょう。

繁殖の手順

手順1

発情の確認

ウサギの発情はほぼ年中出て来ます。

しかし、繁殖期の始まりや長さはオスとメスでは違っていて繁殖に適した時期を間違えると流産や難産の原因になります。

まずは自分のウサギが繁殖に適しているのかを確認しましょう。

 

オスの場合

性成熟:生後5か月頃

繁殖に適した時期:生後半年~5才

メスの場合

性成熟:生後3か月頃

繁殖に適した時期:生後半年~3歳頃まで

 

こうして見るとメスは繁殖適齢期が過ぎるのが早い事が分かります。

3才を超えてしまっているのならリスクも高いので、別の子で繁殖するか、残念ですが諦めるしかありませんね。

もし「いける!」と思ったなら次の準備に移っていきましょう。

お見合いする

さあ、発情した適齢期のウサギが分かったなら、次はお見合いをしましょう。

方法は、以下の通りです。

①ケージ越しにオスとメスを対面させる。

威嚇したり、警戒し合うようならカップル不成立です。ペアを変えるか、時間をおいて再度お見合いさせましょう。

②ケージから出して遊ばせる

相性が合えば次は接触させましょう。関心がお互いにあれば体をくっつけるなどの行動が見られます。喧嘩する場合は一度分けましょう。

喧嘩もせず仲良くしているなら交尾はすぐです。

次の手順2に行きましょう。

手順2

交尾の確認

メスがお尻をあげたら交尾OKのサインです。

この行動の後にオスがメスに乗り、交尾を開始します。

この時の注意は交尾を見逃す事です。

交尾は大体30秒程度なのでトイレの合間だけでも完了してしまいます。

なるべく接触させている間は観察を続けておくようにしましょう。

なぜ交尾を観察しないといけないのかは次の項目で詳しく書きたいと思います。

セパレート

交尾が終わったら速やかに二匹をセパレートしましょう。

というのも、交尾が完了したらオスがメスに攻撃してしまう事があるからです。もしくは連続交尾してしまう恐れがあるからです。

これを繰り返すとオスもメスも体力をどんどん消費してしまうので回避しないといけません。

長居は禁物です。

交尾完了後はメスの方を特に気にしてあげましょう。

メスは次に出産に向けて準備をしないといけません。

では準備方法についてみていきましょう。

手順3

f:id:datukun:20170317214524j:image
出産に備える

ウサギの妊娠期間は交尾から30日程度です。

準備期間はあっという間に終わってしまうので、交尾確認後は早急に環境や母体の準備をしてあげましょう。

環境の準備

交尾から2週間は普段と同じ環境で生活させましょう。

しかし、出産が近づくにつれ、落ち着きがなくなり、精神的にも不安定な時期が来ます。

交尾から3週間目以降は人の干渉は最低限にとどめましょう。間違ってもハンドリングはしないように。

母体の準備

普段はシビアに見ている餌の量も、妊娠中となれば話は別です。

とにかく食べるだけあげましょう。

与える量も普段の倍で大丈夫です。また、牧草だけだと栄養化が偏るのでペレットなどの人工飼料を足して与えましょう。

出産

いよいよ出産です。

順調にいけば10羽近くの子供が生まれます。何羽生まれるかは生まれるまでエコー検査をしない限りは解りません。

それも楽しみの一つですが、貰い手はしっかり見つけておきましょう。

子供の育て方についてはまた別の記事であげていこうと思いますのでチェックしておいてくださいね。