アニマペット!動物飼育員がペットの飼い方を教えます。

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【固定式フィーダー】皿をひっくり返すウサギにオススメの餌入れ

ウサギの飼育になれてくると、やはり気になってくるのが餌入れです。

飼育セットに付属するものなんかはすぐに倒されてしまってせっかくの餌が台無し+部屋が汚れるというおまけ付き。

どうすればいいの?と頭を抱えている人も多いでしょう。

ということで、今回はウサギが餌をこぼさない為のおすすめの餌入れを紹介していこうと思います。

おすすめは固定式餌入れ

皿型ですと、軽いものは簡単に持ち上がりちゃぶ台返しされてしまうのでおすすめできません。

陶器製のものを選ぶようにしましょう。 

こういった固定式でかつ陶器製のタイプですと、ウサギからのかじり攻撃にも耐え、長期的に使用できます 固定する場所も自由が利くのでいいですね。

ワイドフィーダー

ワイドフィーダーとは固定式牧草入れのことで、ウサギが牧草を引っ張った時にすんなり取れる仕組みになっている。取り出しやすい事から、ウサギが牧草をストレスなく食べられるのが強みです。

おすすめワイドフィーダー

『牧草用フィーダー』

スタンダードなタイプです。 鉄製のため、丈夫で長持ちするのが良いですね。 汚れも落ちやすいため、掃除も簡単な一品

 

 『うさミミ かじり木牧草BOX』

こちらは木製のフィーダーです。 ウサギが餌を食べやすいようになっているためワイドフィーダーにしてはこぼす量は少なく感じました。 湿気に弱いのが難点ですが、それを考慮してか取り外しも簡単で掃除がしやすいのも魅力の一つです。

エコフィーダー

ワイドフィーダーに比べて牧草が取れにくい仕組みになっているものです。

また、牧草の取り出し口に網状の蓋が付いており、牧草が散らかりにくくもなっている。

地面に落ちて駄目になる牧草が少ないのが強みですね。

おすすめエコフィーダー

 『マルカン 牧草用エコフィーダー』

愛用している方も多いマルカンのエコフィーダー。 しっかりと牧草を固定してくれているので散らかりにくく、まさにエコといった感想です。 しかし、慣れないウサギに使用するとしばらく悪戦苦闘するので馴れるまでは根気がいります。 牧草の残りが少なくなるとウサギの口が届きにくくなるので使用する牧草はロングタイプが良いですね。

 

『Gifty 牧草フィーダー 2in1』

こちらのフィーダーならペレットと併用して使えますので、栄養管理が必要なウサギにぴったりです。 また、固定もしっかりとできますので食事中に「がたがた」と音が鳴る事もありません。 メリットは多いですが、材質がプラスチックなのでウサギからのかじり攻撃には弱いです。 一応、食器の手前部分には嚙み防止にプレートが付いていますがそれをよけて別の部分を噛みます。

まとめ

自分のウサギにぴったりのものはありましたか?

一番いいのはとにかく使ってみてウサギにあった物をそこから見つけるのが良いです。

ウサギも知能を持つ動物ですので、一概にこれで大丈夫と言い切れないのも面白いところだと思います。

性格や癖、好みを観察から知り、ウサギの快適な環境造りを心掛けましょう。

ブラインシュリンプエッグ|効率よく孵化させる為の準備の仕方。

熱帯魚の稚魚や両生類の飼育で必要になるのがブラインシュリンプです。

冷凍のものもありますが、孵化したての方が栄養価が高いので自宅で孵化させる人も多いはず。

しかし、その時にどうしても孵化しない卵や死体が目立つことがあります。無駄を無くすためにも効率のいい孵化方法を知っておきましょう。

道具を使おう

原理がわかっていて魚飼育に慣れた人は自分で孵化装置を手作りしてしまいますが、初心者が迂闊にてを出すと上手くいかず、結果として無駄ができてしまいます。

孵化器を使えばより効率的に孵化が可能になります。

コレはそこ面が卵形になっており、生まれたブラインがここに貯まっていく仕組みになっています。

準備するもの

エアレーション

卵が孵化する時、結構な量の酸素を使います。

その為、孵化装置内の酸素の供給は欠かせないです。

海水の素

ブラインシュリンプは汽水以上の水質でのみ孵化します。

淡水でも孵化する事はありますが、孵化率はかなり悪いのでお勧めできません。 

生まれてからどのくらい使えるの?

生まれたばかりのブラインは栄養豊富と最初に書きましたが、この栄養かはそんなに長くは持ちません。

賞味期限(?)は24時間以内です。

それを過ぎたらみるみると栄養を失っていきます。

それをふまえた上で孵化させる卵を調節していきましょう。

ペットウサギのおやつを栽培。新鮮な草をあげてストレス解消しよう。


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ウサギの一日の生活リズムを知っていますか?

朝は天敵たちよりも早くに起きて、朝露を浴びた新鮮な草を食べ、夜寝ます。

飼育かだと、この生活リズムとは違うリズムを過ごすことになるでしょう。

それが悪いことに繋がるかと言えば、一概にはそうとは言えません。

しかし、いろんな動物を見てきて思ったのが、飼育かでの贅沢というのは「より自然界に近い食事や飼育環境」ではないのか、ということです。

なるべく新鮮な草をあげる、自然界を再現した隠れ家を作る。

どれも自然界には当たり前にあって、飼育かでは用意しにくいものですよね。

ということで、今回はペットウサギの贅沢な食事について考えていこうと思います。

ウサギの一日

冒頭でも触れましたが、ウサギの一日はどのような生活を送っているんでしょうか。

まず夕方から朝方にかけて、天敵の活動が緩やかになる時間帯に最も活発化します。

その時間に食事や排泄を行います。

その為、天敵の動きが活発化する昼間は食事はあまりとりません。

その間はなんと自分の糞を食べて過ごすのです。

実はウサギの最初の糞はまだ栄養が完全に吸収されておらず再度取り込むことでその残りの栄養を吸収するのです。

穴の中で糞を食べている内に昼は終わり、夕方が来て、また、最初のサイクルに戻ります。

大好物は新鮮な草

ウサギが早起きしてまで食べたいものと言えば、やはり新鮮な野草です。

自然界では貴重な水分が豊富に含まれているのと、しゃきしゃきとした食感、朝日を浴びてたっぷりと蓄えられた栄養がその理由です。

飼育かでの食事は乾草やペレットいった人の手が加えられた食べ物ばかり。

それらが悪いものというわけではありません。栄養バランスに優れていて、肥満対策などの用途によって使い分けることができます。

ですが、自然界での食事に比べると咀嚼数や食感が全然違います。

実は野生のウサギたちは草を食べる際、草をちぎる音や感触、食感や咀嚼である程度ストレスを軽減させているのです。

なので、飼育での食生活を続けていると少しずつストレスが貯まって、将来的に病気に繋がってしまうんです。

では、その病気はどうやって防ぐのか。

答えは簡単です。

たまに、自然界の食事を取り入れればいいんです。

そうすることで食事から来るストレスをかなり軽減させることができます。

食事に自然食を混ぜよう

しかしながら、新鮮な草を日々の食事に取り入れるのはコレまた大変ですよね。

新鮮な、と言っている以上は摘んでから保存は出来ませんし…。

家に庭がある人なら野草の入手は簡単ですが、アパートやマンションに住む人は簡単にはいきませんよね。

特に都会になればなるほど草入手の難易度は増します。

そこでおすすめなのは自家製栽培です。

もう餌を自分で育ててしまうんです。

成長の早い植物なら収穫のサイクルも早くおすすめです。

特にオオバコやチモシー、イタリアングラス辺りはすぐに延びてくるのと切ってもまた生えてくるので何度も収穫が可能です。

ただ、回数を重ねる毎に歯が固くなるので老ウサギには向かないので植え替える必要が出てきます。目安は三回~五回ですね。

イタリアンライグラス

成長が早く、日当りのいい場所ですと2か月ほどで収穫できる牧草です。

寒さにも強く、日本の各気候で育てることが出来るのが強みですね。

チモシー(ティモシー)

多年草で、あらゆる草食動物の餌として使われます。

何度も収穫ができ、単価も安いのでコストパフォーマンスが良いです。

栄養価は他の牧草に比べるとやや劣りますが、バランスがとれている為肥満にもなりづらいので基本食として与えられています。

栽培の手順

最初に種を蒔くときはプランター内に敷き詰めるように蒔きましょう。

発芽してから伸びの良いものを選んで、他は抜くといいです。

この方法の理由は、種が発芽しないものもあるのと成長にも多少の誤差がある為です。

プランター内の面積も限られているので、ある程度は抜かないと栄養がすべての芽に届かないのでこうして選別するのです。

栽培す時間が無い、手間をかけられないって人は苗で買うのもアリです。

庭がある人はこの植木をそのまま庭に植えこめば自然繁殖が期待できます。

 

 

ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)をペットに。ケージ・寿命・餌は?


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ペット爬虫類で人気を集めているのがヒョウモントカゲモドキ、通称レオパードゲッコーです。

あどけない顔におとなしい性格は多くの人のハートを射止めています。

いろんな品種もいることで自分だけのオリジナリティを感じられるのも人気の理由のひとつでしょう。

ということで、今回はこれからヒョウモントカゲモドキの飼育を始めようと思っている方に向けて飼育に必要な準備の仕方を紹介していこうと思います。

用意するもの

ケージ

40~60cmのものを用意しましょう。この種はそこまで動き回る種類ではないので、広さは必要ないです。

ただ、体調は20センチ程度まで成長するのでUターンが可能な奥行きや広さは必要です。

床材

新聞紙やヤシガラ、ウッドチップなど基本的に何でも行けます。

私はカルシウムサンドを愛用しています。湿気に弱く、一度の掃除が手間という欠点はありますが、見栄えが良く爪が曲がるのを防いでくれます。カルシウムも補給できるようなんですが、これに関しては実感はないので何とも言えないですね。

水入れ

底が浅く、広い面積のものを用意しましょう。

水飲み場としてだけでなく、飼育に必要な湿度を上げる役目もあります。

隠れ家

ストレス予防として使えます。

設置してあげれば基本的にずっと中にこもるくらいヒョウモンは隠れ家が好きです。

少しごつごつした材質の方が、脱皮の際、古い皮をひっかけることが出来るのでお勧めです。

暖房器具

ヒョウモントカゲモドキの適温は28度前後です。日本の気候でこの温度を維持し続けるのは難しいので、暖房器具は必要になってきます。とはいえ、他の爬虫類と違い比較的丈夫な種なので、パネルヒーターをケージの半分ほどに敷けば十分飼育は可能ですのでライトと併用が難しい人はその方法をおすすめします。

おすすめの餌の種類

コオロギ

一般的な餌です。ペットショップにも売られていますので入手が簡単です。

袋に入れて粉末状のサプリをまぶして与えるとカルシウムやビタミンの添加ができます。

ミルワーム

近い種類で大型の爬虫類向けのジャイアンミルワームというのもいます。

アダルトのヒョウモンにおすすめです。

ミルワーム同様、ビタミン面にかけるのでサプリの投与は必要になります。

ハニーワーム

ハニーワームとはミツバチの巣の中に住むガの幼虫のことです。

あまりペットショップでは見かけないので入手は少し難しいです。

嗜好性に優れていて、ヒョウモンの食い付きがすごいです。

脂肪分が高いので太りやすいという一面がありますが、痩せてきた時のおやつとして条件がいいです。

シルクワーム

コレもマイナーな餌ですね。

蚕の幼虫です。

ハニーワーム同様に嗜好性や脂肪分が他の餌よりも優れています。

しかし、シルクワーム桑の葉しか食べないので保存がしにくいという難点があります。

アルゼンチンフォレストローチ

通称、デュビア。ゴキブリの仲間です。

無限繁殖ができる餌で、長期飼育や多数爬虫類の飼育をしている方におすすめです。

保存の際の餌管理の仕方によって栄養価の調節がしやすいのも魅力のひとつにあります。

デュビアの記事はコチラ↓

www.animapet.shop 

 サプリを使おう

ひとつの種類に絞った餌やりは栄養不足を招きます。

ビタミン欠乏からの脱皮不全やカルシウム不足からクル病になったりすると、そこからの回復は長期にわたり見ていかないと行けません。

それを防ぐためにサプリは欠かせません。

ではどんなものがあるんでしょうか。

液体タイプ

主に飲み水に混ぜて与えます。

また、拒食や病気の個体に対して経口投与できる強みがあります。

粉末タイプとは違って活き餌に混ぜて与えにくいという欠点があります。

粉末タイプ

液体タイプよりも餌に絡めて使いやすいという強みがあります。

しかし、経口投与は液体タイプに比べるとやりにくいため緊急時には向きません。

予防のためのみの使用を前提に定期的に与えましょう。

ヒョウモントカゲモドキの病気

脱皮不全

湿度が足りない、ビタミン不足などが原因で脱皮が不完全なままな事があります。

もし、あと少しでという場合脱ぐのを手伝ってあげましょう。

ピンセットなどを使うとやりやすいですね。

拒食

過度なハンドリングや多数飼育によりストレスがかかると拒食になってしまう事があります。

そんな時は刺激を与えないようにして、ストレス解消に努めましょう。

1週間ごとに再度餌を与えて様子を見てあげましょう。

飼育になれたら…

飼育に慣れてきたらハンドリングにも挑戦してみましょう。

コレは可愛がるという目的ではなく、日々の健康管理の意味合いが強いです。

傷はついてないか、目は開いているか、尻尾は無事か。

昨日との違いを知ることは健康的な飼育に欠かせませんので是非ハンドリングを取り入れていきましょう。

また食事面では、ヨーグルトを与えると便通に効果があります。

詳しくはこちらにまとめていますので参考にしてください↓

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デュビア繁殖のコツ環境作りに最適なおすすめアイテムはコレ

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デュビアを飼ったからにはたくさん増やしていきたいというのが飼育者としての願望のひとつですよね。

でも、飼育から日が浅い内は思うように増えてくれません。うまく起動に乗ることが無限増殖の第一歩です。

今回はその第一歩をいかに早く踏み出すのかをお話ししていこうと思います。

また、記事最後に質の高いデュビアを作る方法も書いていきますね。

<目次>

繁殖の環境作りの準備

デュビアは飼育密度が高いほど増えやすくなります。

それはフェロモンが関係しているのですが、フェロモンについてはあとで述べていこうと思います。

飼育の初期段階では生体数が多いほど繁殖しやすいんです。

30ペアいれば1週間以内にはそれぞれがベビーを生み始めるでしょう。

そうなればあとはベビーを効率よく育てていくのみです。ですがここで落とし穴があります。

ベビーって以外と育たないのです。

成長が早くてもアダルトサイズになるまで半年ほど掛かってしまいます。

つまり、親たちを消費している間にベビーを大人にしていかないといけなくなるのです。

成長スピードをあげるためには温度を高め、湿度を下げてデュビア達が住みやすい状態を作らないと行けません。

温度管理については次の項目でお話ししていこうと思います。

温度管理

デュビアの適温は28度です。

この温度がもっとも活発化する温度で、餌の食い付きや成長速度に影響します。

定期的に温度計を確認して室温を一定に保つようにしましょう。

この時、気温だけでなく床面がしっかり暖まっているかも確認してください。

意外と下まで暖気が行き届かないことがあります。 

刺激を与えない工夫

餌用と繁殖用でケースを分けると良いでしょう。繁殖に専念したい場合は、本当にケースを開けない方が良いです。

というのも、開けるだけでデュビアの活動を一時的にストップさせてしまうからです。

それだけでかなりのストレスになり、繁殖も遅くなってしまいます。

餌用に30ペア、繁殖用に30ペアと同時に育てるのが繁殖に特化したやり方と言えるでしょう。

個人的に愛用しているのが三段重ねの衣装ケースです。

何といってもかさばらないのが魅力ですね。

引き出し式で段ごとに繁殖部屋と餌用部屋で分けることが出来、余った団は飼育道具入れとしても使えますのでなかなか便利ですね。

黒いタイプもありますが中が観察しやすいため、透明なものを私は使っていますが好みで決めても良いと思います。

餌にもこだわろう

ある程度繁殖が起動に乗ってきたら次は質にもこだわると良いでしょう。

飼育記事の方では餌はキャットフードで大丈夫です、と書きましたが餌としての質を考えると天然素材の餌の方が栄養価の向上や化学物質の軽減にも繋がるので栄養価の優れた個体に育ちます。

さらに、爬虫類飼育において結石防止や代謝促進に重要な役割を果たす水分面でも、レタスなどの野菜を主食にしたデュビアの方がキャットフードを主食にしたデュビアよりも高い水分を有しているんです。

昆虫ゼリーなら新鮮な野菜に近い水分を確保できますが、繊維質が少ない分野菜にはやや劣ります。その代わり手軽に与えられますので野菜が買いにくい状況ならおすすめします。